2024年10月7日
2024年9月18~19日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、持続可能な開発目標(SDGs)のローカライゼーションについてのワークショップを共催しました。本イベントは会場のブリュッセルとオンライン両方で開催され、アジアとヨーロッパの研究者や実務者が参加しました。ワークショップでは特定の地域やコミュニティのニーズと優先事項を踏まえ、国家や世界的な枠組みにも適合させながらどのようにSDGsを達成するか議論しました。
国連大学地域統合比較研究所(UNU-CRIS)フィリップ・ド・ロンベルド所長とUNU-IAS竹本明生プログラムヘッドが開会挨拶を行いました。ド・ロンベルド所長は、SDGsのローカライゼーションは国連大学の使命の中心であり、あらゆるレベルにおける政府の取り組みを動員しを政治と制度の不一致に対処するための政策を作ることが重要だと述べました。
本ワークショップでは、地域のSDGsモニタリングの評価、マルチステークホルダープロセスにおける参加型アクションリサーチ、ユネスコ創造都市ネットワーク(UCCN)などの取り組みおよびその他のトピックに関するプレゼンテーションとディスカッションが行われました。UNU-IASマヘスティ・オキタサリコンサルタントは、アジアからの知見を共有しながら、インドにおけるSDG 11(住み続けられるまちづくりを)のローカライズに向けたガバナンスの変革について話しました。ウパラット・コーワタナサクル氏(UNU-IASコンサルタント、早稲田大学教授)は、インドネシア、マレーシアおよびフィリピンにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するケーススタディと地方レベルのSDGのローカライズの進捗状況について紹介しました。
ド・ロンベルド所長は、共通言語や持続可能な開発への支持を得るための手段としてのSDGsの役割を過小評価すべきではないと述べセッションを締め括りました。
本ワークショップは、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、国連大学地域統合比較研究所(UNU-CRIS)、早稲田大学ブリュッセルオフィスによる共催で行われました。