2018年10月11日 石川県金沢市
SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局(国連大学サステイナビリティ高等研究所)及び環境省は、石川県との共催で「SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ第7回定例会合(IPSI-7)」を2018年9月29日から10月2日まで石川県金沢市にて開催しました。
IPSI定例会合は、IPSI総会と公開フォーラムの2つの会合で主に構成されています。IPSI-7では、2018年9月30日(日)に「SATOYAMAイニシアティブの生物多様性愛知目標及び持続可能な開発目標(SDGs)への貢献」と題して、公開フォーラムを開催しました。IPSIメンバー以外の一般の方も対象に、国内外の専門家が、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)の評価プロセスを含む、SATOYAMAイニシアティブにまつわる幅広い知見を共有しました。また、参加者間で社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)の活性化と持続可能な管理について議論しました。
10月1日(月)に開催されたIPSI総会(参加対象者:IPSIメンバー)では、IPSIの今後の運営・活動の方向性について情報共有及び意思決定を行いました。ワーキンググループセッションでは、生物多様性戦略計画2011-2020や愛知目標、国連の持続可能な開発目標(SDGs)などへの継続的、潜在的な貢献について議論を深めました。参加者は、これらの議論を踏まえた「石川声明」に合意し、また愛知目標やSDGsの達成に向けた活動の評価に使用される多くの指標を共有しました。
10月2日(火)には、UNU-IASいしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(OUIK)の協力のもと、参加者が石川県主催の能登半島へのエクスカーションに参加し、日本の里山・里海と直に触れ合いました。
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本イベントは、UNU-IASの国際SATOYAMAイニシアティブの活動の一環として開催しました。SATOYAMAイニシアティブは、「社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)」の維持と再生を通じて、生物多様性と人間の福利に寄与することにより、自然と共生する社会の実現を目指す世界的な取り組みです。