日本RCEユースが地域の取り組みを通じたグローバルな持続可能性を探る

,

ニュース
  • 2025年3月19日     北九州

    Photo: Yuya Oku/RCE Kitakyushu Youth

    2025年2月10~11日、2024年度日本RCEユース会議が福岡県北九州市で開催されました。本イベントには、日本国内の5ヶ所の持続可能な開発のための教育(ESD)に関する地域拠点(RCE)から23名のユースメンバーが参加しました。テーマは「ローカルからグローバルへ。~北九州のグローカルなESD~」で、地域の持続可能性への取り組みがグローバルな課題解決にどのように貢献できるかを議論、交流し、学びを深めました。

    初日は北九州マイアースプロジェクトが開発した環境教育カードゲームを用いたアイスブレイクを通じて、気候変動やESDについて学びながら参加者同士の交流を深めました。オープニングセッションでは、環境省環境教育推進室の居崎時江室長補佐が、日本国内のESD推進に関する最新の政策動向や環境省の取り組みを紹介しました。また、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)の小西美紀プログラムコーディネーターが2025年のRCEネットワークの主要な活動を発表しました。さらに、RCE北九州代表の日高京子氏(北九州ESD協議会代表)より、北九州市が市民、地方自治体および企業の協力を得て公害問題を克服してきた歴史と、市民活動の役割について説明がありました。

    参加者は北九州環境ミュージアム(旧タカミヤ環境ミュージアム)を訪れ、北九州市の公害克服の歴史を学びながら、地域の課題とグローバルな課題とのつながりを考察しました。また、ワークショップでは、グループごとに映像制作を行い、学びを発信する活動に取り組みました。さらに、ソーシャルメディアを活用した若者同士の情報交換のプラットフォーム構築を目的とした活動も実施されました。

    2日目のフィールドワークでは、地域の生物多様性保全や公害克服の歴史を学ぶため、曾根干潟や洞海湾を訪問しました。また、地域福祉の新たな形として注目される社会福祉法人もやい聖友会を視察し、地域づくりの多様な取り組みについて理解を深めました。フィールドワーク後のワークショップでは、参加者が得た知見や学びを共有し、今後の活動につなげる議論が行われました。

    本イベントは、RCE北九州とUNU-IASの共催で開催されました。