日本UNEPフォーラム2016を開催

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  • 2016年12月20日     東京

    Photo: UNU-IAS

    Photo: UNU-IAS

    2016年11月22日(火)、UNU-IASは日本UNEP協会とともに「日本 UNEP フォーラム 2016~水と森林を考える~」を開催しました。水と森林をテーマに専門家や企業関係者らが集まり、国連環境計画(UNEP)の活動について理解を深めるとともに、活発な情報交換が行われました。

    開会に際し登壇した沖大幹国連大学上級副学長は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた国連大学の役割について、日本と国際社会の架け橋となり、リーダーシップを発揮できるよう中心的役割を担っていくことだと強調し、UNEP協会との連携を今後も深めていきたいと述べました。

    続いて、アレクサンダー・ユラス国連環境計画市民社会課課長によるビデオメッセージが上映されました。SDGs達成のためには、目標17に掲げられた政府、民間セクターやNGOなど、さまざまなレベルでの各種団体や機関によるパートナーシップが重要だと指摘しました。

    基調講演では、鈴木基之日本UNEP協会代表理事が「水と人間活動」と題して、水の有限性や、水と人間活動の健全なつながりについて話しました。また、SDGsを政策に反映させるためには、幅広い視野で世界的な責任について考える必要があると言及しました。

    次に、「自然共生社会の実現を目指して~人がつなぐ森里川海」と題し、武内和彦UNU-IAS上級客員教授が講演しました。UNU-IASが環境省と共同で実施する国際SATOYAMAイニシアティブについて触れ、同プロジェクトは自然共生社会の実現に向け、グローバルな活動と日本の活動をつなげていると話しました。また、自然共生社会においては、1つの物事だけでなく連関性が重要であり、森川里海は、自然を支える人間のほか、さまざまなステイクホルダーをつなぐものだと述べました。

    パネルディスカッションでは、環境への取り組みを行う企業の担当者も交えて議論が行われ、企業の長期計画の重要性が指摘されました。グローバルコンパクトやレポーティングイニシアチブのような動きは、すでに多数出てきており、投資家の間でも危険な投資を避け、現場の新しい動きを見る流れがあるとの認識が共有されました。