青森県立名久井農業高校の環境活動にUNU-IAS所長賞を授与

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  • 2024年2月9日

    Photo: UNU-IAS

    2024年2月3〜4日、国連大学サステイナリティ高等研究所(UNU-IAS)は「第9回全国ユース環境活動発表大会」および研修会を開催しました。本大会は日本の地域およびグローバルな環境課題に対して積極的な取り組みを行う高校生の活動に関する発表の場を設け、次世代の持続可能な社会の担い手を育成することを目的に毎年開催されています。今回は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを経て5年ぶりに国連大学のウ・タント国際会議場にて開催され、8ブロックの地方大会を勝ち抜いた16校、約100名が参加しました。本大会は環境省、独立行政法人環境再生保全機構との共催で実施されました。

    UNU-IAS竹本明生プログラムヘッドは研修会にて、日本の食料システムやエネルギー転換において必要な重要鉱物について、資源の大部分を海外に依存していることを紹介しました。その上で、資源の輸入元となる国の環境やSDGsも考慮する必要性を強調しました。

    大会では、16校の高校生がそれぞれの地域の社会、経済、環境に関する課題の解決に向けた活動について発表しました。審査の結果、青森県立名久井農業高等学校チームFLORA HUNTERSに国連大学サステイナビリティ高等研究所所長賞が贈られました。同校は、容器の改良やミストの噴霧時間の調整等を通じた節水型の水耕栽培システムの開発について発表しました。本取り組みは、乾燥地域が抱える水不足や作物の栄養不足などグローバルな課題の解決にも貢献するとして高く評価されました。

    本大会にて主催者挨拶を行なった環境省八木哲也副大臣は、自分の活動の発表や他校の活動からの学びを通じて、活動をより発展させて欲しいとエールを送りました。

    Photo: UNU-IAS