国連大学SDG大学連携プラットフォーム(SDG–UP)第1回分科会(第9回ワークショップ)開催

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ニュース
  • 2021年7月29日     オンライン

    第9回SDG大学連携プラットフォーム(SDG–UP)ワークショップは、第1回目の分科会として7月28日にオンラインで開催されました。SDG-UP参加大学21校から58名が出席し、4つの分科会が行われました。

    SDG-UPの議長である山口しのぶIAS所長は、7月上旬に国連で開催された、国連ハイレベル政治フォーラム(HLPF)において、IASは高等教育のサステイナビリティ・イニシアティブという特別サイドイベントを共催し、SDG大学連携プラットフォームの活動について説明したことを報告し、発足2年目にあたる2021年度は、今年3月にまとめられた提言を具現化する大変重要な1年間であることを強調しました。

    今回開催された各分科会の議論概要は次の通りです。

    • SDGsカリキュラム分科会

    SDG-UPによるカリキュラムとして、国際性、学際性、アクションリサーチやアクティブ・ラーニングを盛り込み、履修する学生を動機付ける。また、国、大学、専攻分野を横断したアプローチで、海外の現場と交流できるような工夫を盛り込む。実際に来年度のパイロットプロジェクトとして、オンラインをベースにした1-2年生向けの一般教養科目のシラバスを作成する。

    • 大学評価・アカウンタビリティ分科会

    (1) 各大学の取り組みの向上に資する形でインパクトランキング指標を読み解く、(2) 各大学の好事例を共有し今後のアウトプットに活かす、(3) 積極的な情報収集と情報発信を持続させる、という3点を確認。毎回、参加大学の好事例の紹介とインパクトランキングの分析を行う。アンケート調査を通じてTimes Higher Educationアドバイザリーボードへの情報提供を行い、分析結果を発信するとともに同ボードからの情報共有も行う。

    • 大学間等連携分科会

    3月までのロードマップを作成し、第1回は参加大学それぞれの取り組み発表により、大学連携についてのアイディアを共有。第2回に向けて、各大学の取組みの共通点(Common Mission)の洗い出しを行い、行動計画案を作成する。教育、研究、マネジメント、地域連携(自治体・企業)の4つの観点から連携の可能性を模索していく。

    • マネジメント層分科会

    大学がSDGsの達成を通していかに社会に貢献できるかを考える中で、大学のマネジメントはどうあるべきかについて議論。次回分科会では、サステイナビリティの取り組みが進んでいる企業から、ガバナンスと、組織全体を動かす仕組みを作る経営アプローチについて話を聞き、大学のガバナンスに活かす。

    最後に、関西学院大学の村田俊一教授(SDG-UPアドバイザー)は、本ワークショップも9回目を迎え、参加大学の協働による具体的なアウトプットと、各分科会のコミットメントによる良い協力関係と連携が生まれていることの重要性に触れ、改めてこの新しい大学間協力の試みに期待を寄せました。
    山口IAS所長は、分科会を活用した議論で具体案が多くみられたことを受け、この議論が目指す成果につながるような会の組織構成を目指していく旨を強調し、ワークショップを締めくくりました。

    このワークショップの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。

    参加大学

    愛媛大学、広島大学、北海道大学、国際基督教大学、国際大学、金沢大学、関西学院大学、北九州市立大学、九州大学、九州産業大学、ノートルダム清心女子大学、お茶の水女子大学、大阪大学、大阪医科薬科大学、龍谷大学、上智大学、東海大学、東京都市大学、東京工業大学、東洋大学、筑波大学

    全21校(アルファベット順)