UNU-IASポリシーブリーフ:COVID-19など感染症対策として下水監視の強化を呼びかけ

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ニュース
  • 2022年4月28日     東京

    この新しいUNU-IASポリシーブリーフ(英題:Strengthening Wastewater Monitoring and Surveillance for COVID-19 and Other Infectious Diseases)は、感染症の早期発見とモニタリングのための費用対効果の高い戦略として、下水の監視拡大を提言しています。低中所得国に焦点を当て、国や地域の感染症サーベイランスの枠組みに下水監視システムを組み入れるための主な課題と機会を特定しています。

    著者は、 ギータ・モハンサドハナ・シュレスタ、サローズ・チャパガイ, キャロライン・パユス福士謙介です。

    概要

    公衆衛生サーベイランスは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの感染症対策において極めて重要な役割を担っています。環境を監視することで、各個人の感染モニタリングを補完し、独自の利点を提供することができます。うち、特に下水のモニタリングは、無症候者や検査忌避者を含めたコミュニティ規模での感染拡大について、低コストで情報を得ることを可能にする貴重なツールです。コミュニティにおける感染症の分布・拡大の把握と、将来の感染症発生の早期検出を強化するために、国家の検査戦略や追跡プログラムに下水監視システムを組み入れるべきでしょう。

    提言

    • 既存の臨床試験と下水監視システムに組み込む形で下水監視ツールを活用し、技術力と費用対効果の高いメカニズムを強化する。
    • 下水監視システムの確立と強化に向け、ガバナンスの枠組を改善する。
    • 倫理基準を維持しつつ、データ共有を強化し、効率的・相互扶助的かつ安定的な下水サーベイランスのための分析を行うため、官民連携を強化する。

    リンクより全文(英語のみ)にアクセス可能。