T7ポリシーブリーフ:ネットゼロ達成に向けた重要鉱物資源の持続可能な供給に関する提言

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  • 2023年5月18日     東京

    この新しいポリシー・ブリーフ(英題:Critical Minerals for Net-Zero Transition: How the G7 Can Address Supply Chain Challenges and Socioenvironmental Spillovers)は、2023年5月に開催されるG7広島サミットでの、またその後の政策議論をサポートすべく、ネットゼロ(温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする)社会への移行において、需要が高まっているレアメタルなどの重要鉱物のサプライチェーンの脆弱性、および環境的・社会経済的悪影響に対する提言をまとめています。

    本ポリシーブリーフは、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)が共同議長を務めた、「ウェルビーイング、地球環境の持続可能性、公正な移行」に関するThink7(T7)Japanタスクフォースの成果として取りまとめられたものです。UNU-IASからの共著者は、竹本明生ウッパラット・ コーワタナサクンマヘスティ・オキタサリです。

    提言

    クリーンエネルギー技術の推進に重要な役割を担う重要鉱物の需要は著しく高まっています。本ポリシーブリーフは、G7各国のサプライチェーン課題へのレジリエンス(回復力)を高め、持続可能な取り組みを促進するため、本稿では以下の提言を行っています。

    • 重要鉱物の国内生産を促進する
    • 官民パートナーシップを促進する
    • G7加盟国間で知見を共有するための協力を推進する
    • 原産国とより強固な貿易協定を締結する
    • G20と連携し、戦略および政策の足並みをそろえる

    背景

    Think7(T7)は、シンクタンクによるG7の公式関連グループです。T7では国際的なシンクタンクの専門家がG7各国やパートナーとの議論を深めるべく、G7議長国との連携のもと、調査研究に根ざした政策提言を行っています。