2021年5月24日
この新しいUNU-IASポリシーブリーフ(英題:Transformative Change for Sustainability: Nurturing Seeds of Change in Socio-Ecological Production Landscapes & Seascapes)は、持続的な生産活動や資源管理を通じて自然共生社会に寄与する地域として位置づけられている、社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)において、社会変革を促進させるための提言をまとめています。また、順応的共同管理を通じて培われたローカルなイノベーションを基盤として、社会生態的レジリエンスを構築し、持続可能な開発目標(SDGs)や生物多様性2050年ビジョンなどの世界目標の達成に向けて前進するためには、どのような方法が効果的であるかも示されています。さらに、本ブリーフは、政策立案者をはじめとするステークホルダーに対し、ランドスケープ・シースケープで育成されている「変革のタネ」を活かして社会変革を促進させるための3つの指針となる原則を提言しています。著者は、西麻衣子、スニータ・M・スブラマニアン、ヒマンガナ・グプタです。
社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS) における社会変革は、ローカル・レベルのイノベーションに基づいており、そうしたイノベーションは、社会生態的レジリエンスの構築を可能とする順応的共同管理を通じて培われます。また、こうした変革は、異なるレベルおよびセクター間の統合を促進する体系的アプローチを通じて、必須の地域ニーズと同時に、持続可能な開発のための2030アジェンダや生物多様性2050年ビジョンといった世界目標にも対応し、複合的な目標達成を促進します。
本ブリーフの基礎となる研究は、世界各地の11事例を収録した書籍「社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ (SEPLS)とサステイナビリティに向けた社会変革」で出版されています。
リンクより全文(英語のみ)にアクセス可能。