ProSPER.Net報告書でSDGs達成に向けた7年間の高等教育による取り組みを紹介

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  • 2022年4月8日

    UNU-IASの新しい報告書『ProSPER.Net:持続可能な開発目標(SDGs)のための高等教育の推進2015-2021は、アジア太平洋環境大学院ネットワーク(ProSPER.Net)の一環でアジア太平洋地域における高等教育機関により実施された持続可能な開発のための教育(ESD)に焦点を当てています。本報告書は、2015年から2021年の7年間に実施されたカリキュラム開発、能力開発、政策提言などに関する事業、プログラム、イベントを紹介しています。

    本報告書は、持続可能性の概念をカリキュラムに組み込んでいる12件の共同事業について、背景、プロセス、成果、インパクト、提言、そしてネットワークの多岐にわたる経験から得られた教訓などを概説しています。また、若手の専門家や修士・博士課程の学生を対象として、持続可能性と研究のためのリーダーシップに関するスキルおよび知識を提供することを目的に実施されている「ProSPER.Net若手研究者スクール」および「ProSPER.Netリーダーシップ・プログラム」についても紹介しています。さらに、加盟大学が政策課題や共同事業の実践から得られた知見を議論するイベントである「高等教育における持続可能性に関するProSPER.Netフォーラム」や高等教育機関による政策立案の取り組みなど、教育や研究事業を通じて政策決定者の参画を促し、支援するための提言も行っています。

    ProSPER.Netは、持続可能な開発の概念をカリキュラムや研究に取り入れることを重視しているアジア太平洋地域における52の高等教育機関から成るネットワークで、UNU-IASが事務局を担っています。本ネットワークは、「持続可能な開発のための教育に関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)(2015-2019)」および「ESD for 2030枠組(2020-2030)」を通じて2030アジェンダおよびSDGsの実施に貢献しています。