2023年9月22日 東京
Photo: Mei Maruyama
2023年9月9日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、SDGs Youth Summit 2023の第2部「SDGs達成に向けた若者の参画促進—UNU-IASと参画推進者との対話から(Youth Empowerment for the SDGs — UNU-IAS Stakeholder Dialogue)」を開催し、若者の意思決定プロセスへの参加の課題とそれを促進する仕組みについて、議論を行いました。本イベントは、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)の協力により実施されました。
第2部のオープニングにて、UNU-IASの竹本明生プログラムヘッドは、気候変動を含め、SDGsの達成には若者の意思決定への意味のある参画が必要であることを強調しました。
続いてのパネルディスカッションでは、まずUNU-IAS プログラムアシスタントの道野珠璃が、UNU-IASが認定・推進する「持続可能な開発のための教育に関する地域の拠点(RCE)」や「アジア太平洋環境大学院ネットワーク(ProSPER.Net)」の取り組みを紹介しました。
その後ユース団体に携わるパネリストが登壇し、ユース団体の資金、人材確保、外部組織との継続的な関係づくり等の課題を取り上げました。また、将来の意思決定者としての貢献が期待される若者へ、SDGsに関する教育、普及啓発を実施し知識格差を解消していくことの重要性を強調しました。
また、後半のセッションに登壇したパネリストは、UNU-IASが2023年9月に開講したパリ協定専攻を通じた体系的な能力育成への取り組みや、慶應大学のxSDG・ラボを通じた企業と連携したSDGsの取り組み、また日本政府の第六次環境基本計画の検討において、若手、将来世代の参画が重視されていることも紹介しました。若者の政策への参画を推進するには、若者が政策に関わるために必要なスキルや知識を身に付けることが必要です。そのためには民間や学術界とセクター横断で連携し、SDGs教育を推進することが欠かせません。
最後に、持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム(JYPS)政策提言部統括の森井悠里香氏が、9月にニューヨークで開催されるSDGs Summitにて若者の参画に関するイベントを実施することを紹介し、SDGsアジェンダの実現を加速させるためには連携の強化が重要であると強調しました。
Photo: Mei Maruyama