2024年6月4日 杭州
2024年5月19日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は中国の杭州で開催された第19回廃棄物管理と技術に関する国際会議の分科会を共催しました。SDGs4(質の高い教育をみんなに)とSDGs12(つくる責任つかう責任)に焦点を当て、社会、経済および環境の課題に取り組む上での持続可能な開発のための教育(ESD)の重要性を強調しました。
UNU-IASアヌパム・カジュリア研究員と清華大学ジンホイ・リ教授が共同議長を務めた本セッションには、UNU-IASが事務局を務める持続可能な開発のための教育に関する地域の拠点(RCEs)とProSPER.Netのメンバーが参加しました。RCE杭州のハオ・シン氏は、廃棄物ゼロに向けた地域に根ざした行動と海洋汚染の持続可能な管理について議論し、新たなビジネスモデルの育成とブルーエコノミーの推進の重要性を強調しました。RCEチャンディガル(インド)のジャティンダー・カウル・アローラ氏は、オーダーメイドの教育の枠組みを通じて、費用対効果が高く低炭素排出の技術を用いた農業廃棄物のリサイクルにおける産業界と農業従事者の協力について強調しました。ペラデニヤ大学(スリランカ)のK.K.カマニ・シルヴァ氏は、工学部の循環経済に関する学士課程コースの事例を紹介し、持続可能な取り組みに対する意識を育み実践するための教育の必要性を強調しました。
本イベントは、UNU-IAS、バーゼル条約アジア太平洋地域センター(BCRC)中国事務局および清華大学の共催で行われました。