持続可能な都市開発のためのアジア太平洋首長アカデミー2021-2022修了セッション

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  • 2022年8月30日     オンライン

    2022年8月17日、都市の持続可能性に関する年次能力開発プログラムである持続可能な都市開発のためのアジア太平洋首長アカデミー 2021-2022の修了セッションが行われました。アジア太平洋地域から参加した8名の首長が今期のアカデミーを修了し、持続可能な都市の開発に継続的に取り組む修了生のネットワークに加わることになります。

    開会にあたり、国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)のカヴェ・ザヘディ事務局次長は、各都市をより強固でレジリエントな(回復力のある)ものとするために首長たちが主導力を持って実施してきた幅広いイニシアティブについて強調しました。また、首長たちに、それぞれのコミュニティを結集させ、SDGターゲットに対する進捗をモニタリングし、国家と地域の政策のギャップを埋めるために、自発的自治体レビューのプロセスに取り組むことを奨励しました。国連人間居住計画(UN-Habitat)のマイムナ・モド・シャリフ事務局長は、修了生たちがCOVID-19のパンデミックの中で都市のガバナンスと持続可能な開発を両立させてきた功績と貢献に賛辞を送りました。

    首長たちは、持続可能な都市開発の様々なテーマに関する最終報告を発表しました:観光インフラ(アゼルバイジャン、ナフタラン)、気候変動に対するレジリエンス(バングラデシュ、チャンドプール)、洪水防御(インド、コーチ)、スマートシティの解決策(マレーシア、セパン)、業務のデジタル化(モルジブ、フヴァムラ)、医療設備の開発(フィリピン、イロイロ)、持続可能な都市インフラ(アゼルバイジャン、シュシャ)、持続可能な農業(アゼルバイジャン、イスマユル)。そして、学びを振り返り、ガバナンス、資金調達、政策、技術に関する課題と機会について議論しました。

    都市・自治体連合アジア太平洋支部(UCLG-ASPAC)のベルナディア・チャンドラデヴィ事務局長は、参加者が都市の持続可能性に関する課題を明らかにするとともに、持続可能な都市を構築し、居住者の生活の質を向上させるための具体的な計画を開発したことを称賛しました。国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)の竹本明生プログラムヘッドは、カーボンニュートラルを達成し、SDGsと気候行動のシナジーを高め、多様なステークホルダーのパートナーシップを強化するような統合的で包摂的な政策を実施することを推奨しました。公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)の高橋康夫所長は、差し迫る都市の課題に対応し、持続可能な社会を構築し、SDGsのローカライゼイションを加速する上での都市の首長たちが果たす重要な役割について強調しました。環太平洋大学協会(APRU)のクリストファー・トレミュワン事務局長は、持続可能な都市開発を推進し牽引するために、首長と他のステークホルダー間のパートナーシップをさらに促進させる必要性を強調しました。

    閉会挨拶において、国連アジア太平洋経済社会委員会環境・開発部のサンミン・ナム部長は、修了生が持続可能な都市開発を推進するためにイニシアチブを発揮し続け、コミュニティを動かし、中央政府と協働を行うにあたって、アカデミーが彼らを継続的に支援していくことを強調しました。

    セッションの最後に、国連人間居住計画のアジア太平洋地域事務所のブルーノ・デルコン代理は、財政戦略と目標設定を組み込んだ、首長たちの都市の課題に対する実際的なアプローチを称賛しました。

    アジア太平洋首長アカデミーは、UNU-IASと、国連アジア太平洋経済社会委員会 (UNESCAP)、国連人間居住計画(UN-Habitat)、都市・自治体連合アジア太平洋支部(UCLG-ASPAC)、環太平洋大学協会(APRU)、公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)によって共同で実施されています。

    詳細はこちらからご覧いただけます(英語のみ)。