UNU-IAS 気候変動COP27報告会・大学院プログラム説明会を実施

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  • 2023年1月30日     東京

    2023年1月13日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、エジプトのシャルム・エル・シェイクで開催された第27回気候変動枠組条約締約国会議(COP27)報告会、および大学院プログラム説明会を実施しました。

    本イベントの冒頭、竹本明生プログラムヘッドは、COP27の成果とUNU-IASの貢献について概説しました。また、開発途上国における気候変動に起因する被害を補償するための「損失と損害(ロス&ダメージ)」基金の設立の重要性を強調しました。ユースの代表者たちなど、COP27会場における参加者の多様性にも触れ、SDGsと気候変動、生物多様性との政策間のシナジー(相乗効果)を強化することが重要だと述べました。

    UNU-IASの客員リサーチフェローであり森林総合研究所の森田香菜子主任研究員は、気候変動への軽減、適応、資金提供が重要性を増していること、今回の新たな基金設立に金融機関も参画していることに言及しました。また、若い世代に対して気候変動適応に関する知識を伝えるために専門家や実務者を育成することの必要性を強調しました。

    続いて、IFIおよびUNU-IASの福士謙介アカデミック・プログラム・アドバイザーが、UNU-IASの大学院学位プログラムについて紹介し、学生たちは研究およびフィールドワークを通じた実地経験の機会を得られると同時に国連の枠組みの一部である国連大学というグローバルな大学で学ぶまたとない機会が与えられることを解説しました。

    竹本明生プログラムヘッドは、2023年9月に開講予定の大学院学位プログラム パリ協定専攻の詳細を説明しました。そして本専攻の設立は、パリ協定を実施するための技術的専門性を持つ未来のリーダーたちを育成することを目的としていると強調しました。入学を希望する学生は、プログラムを通じて得られた知識やスキルを、国連機関や政府関係機関、その他の組織での将来の仕事に役立てることが期待されています。

    閉会にあたって、森田主任研究員は、パリ協定専攻が国際的な政府間プロセスの中での交渉経験のある専門家から直接学ぶことができる特別な機会であるとして、参加者たちに2023年度の修士課程・博士課程への出願を呼びかけました。

    募集要項や出願方法などの詳細は、UNU-IASの大学院プログラムページ(日本語)、および英語ページ(修士博士)をご確認ください。