外国人向けエコツーリズムに関する調査発表ーUNU大学院生

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  • 2017年5月17日     埼玉県飯能市

    Picture国連大学の大学院生は5月17日、本学コースワークの一環として行った埼玉県飯能市のエコツーリズム事業拡大の可能性調査の結果について、同市で報告しました。この調査は、2017年が国連の定める「開発のための持続可能な観光国際年」であることに合わせて実施しました。

    飯能市は、埼玉県南西部に位置し、積極的にエコツーリズム事業を推進しています。同市を訪れる外国人観光客が年々増加傾向にあることから、外国人向けエコツアーの充実を図るため、学生らは、外国人観光客にとって魅力的な観光資源や外国人を誘致する際の課題を明確にするとともに、効果的な広報手法に重点を置いた調査を行いました。現在、飯能市では、およそ40のエコツアー提供団体が登録されており、主に日本人向けに毎年100以上のエコツアーが提供されています。

    学生らは、飯能市のエコツアー提供団体や飯能市エコツーリズム推進協議会のメンバーへインタビューを実施し、同市で提供している2つのエコツアーに参加しました。また、都内の三大学に所属する外国人留学生30人(20~35歳)に対してアンケート調査を実施し、エコツアーへの関心度のほか、訪問先として人気のある場所、ツアー内容の好み、エコツアー改善のための意見等を情報収集しました。

    調査結果から、文化的・歴史的な場所を訪れたり、自然に触れたりすることのできるエコツアーが人気で、飯能市で提供されるツアープログラムにマッチしていること、また、文化的イベント、ハイキングやトレッキング、クラフト等をプログラムに盛り込んだエコツアーが外国人にとって魅力的であること、などを調査結果として報告しました。

    発表後の質疑応答では、参加者から飯能市エコツーリズム事業の長所や短所等について質問がありました。本調査に参加した学生は今後も飯能市と連携し、同市のエコツーリズムの促進に取り組んでいく予定です。