水の再利用による持続可能な水管理を議論

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  • 2023年11月27日     東京

    Photo: Christian Brauneck / UNU-IAS

    2023年11月8〜10日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、欧州と日本における持続可能な水管理に関するワークショップを開催しました。本ワークショップは、廃水資源のスマートな再利用を促進するための体系的フレームワークと、企業がそれらの手法を自社のバリューチェーンに組み込むための評価メカニズムを開発してきたSMART-WaterDomainプロジェクトの締めくくりとなりました。

    ワークショップには研究者、業界の代表者および政策立案者が参加し、水の再利用に関する学際的な洞察の共有や気候変動に対応する戦略が発表されました。参加者は農工業における水の再利用の障壁と機会について議論し、特に企業責任とESG(環境、社会、ガバナンス)報告に対応したSMART-WaterDomain意思決定サポートツールの導入を取り上げました。

    本ワークショップは、UNU-IASと国連大学物質フラックス・資源統合管理研究所(UNU-FLORES)によって共催され、大学、研究機関、日本の政府や企業の代表者が招かれました。

    Photo: Christian Brauneck / UNU-IAS

    SMART-WaterDomainプロジェクトについて

    EIG-Concert Japanとドイツ連邦教育研究省の共同出資プロジェクトであり、欧州5か国および日本からの全11大学、研究機関の科学コンソーシアムで構成されています。本プロジェクトは、淡水の需要を減らし、世界的な人口動態の変化を反映して水の分配を均等にし、環境の回復力を高めるための手法として、農工業のバリューチェーンにおける再利用廃水の利用を促進することを目的としています。