国際生物多様性の日記念シンポジウムが開催されました

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  • 2016年5月26日     東京

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    2016年5月21日(土)、UNU-IASは、国連が定めた国際生物多様性の日を記念した公開シンポジウム「生物多様性の主流化―人々と暮らしを支える森里川海」を、環境省と地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)とともに開催しました。

    主催者挨拶にて登壇したUNU-IAS所長の竹本和彦は、UNU-IASが研究活動や地域コミュニティとのパートナーシップを通じて、生物多様性の保全と意識啓発活動について貢献してきたことを強調しました。

    基調講演では武内和彦国連大学上級副学長による「森里川海で拓く成熟した国づくり」と題した発表が行われ、人々が豊かな自然と共生する社会を取り戻すためには、分断された森川里海をもう一度つなげることが重要であると述べました。

    シンポジウムでは、ニュージーランドで自給自足の生活を営みアーティストインキュベーターとして活躍する四角大輔氏と、モデルでエシカルファッションプランナーとしても活躍する鎌田安里紗氏との対談も行われました。一連の発表やディスカッションでは、森里川海の恵みと生物多様性を生かした持続可能な社会の実現に向け、つながりを意識してゆくこと、森里川海の生産者と消費者をつなげる仕組をつくること、そして消費行動において生物多様性に貢献することが必要であるとの見方が示されました。今後もさまざまなステークホルダーと連携し、一人ひとりが積極的に生物多様性に関わり続けてゆくことが重要であるとの認識が共有されました。

    会場ではGEOCによるパネル展示も行われ、生物多様性につながるアクションや国連生物多様性の10年日本委員会による認定連携事業が紹介されました。

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    5月22日は、国連が定める国際生物多様性の日です。今年の国際テーマは「生物多様性の主流化:人々や暮らしの支え(Mainstreaming Biodiversity: Sustaining People and their Livelihoods)」となっています。国連大学では毎年生物多様性の日を記念してイベントを開催しています。