持続可能な開発のための教育を考える、SDGsシンポ

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  • 2018年3月8日     東京

    UNU-IASは日本ESD学会とともに、3月3日に「SDGsとESD」特別企画シンポジウムーESDの実践と研究の有機的連携に向けてーを開催しました。本シンポジウムは、SDGs の達成にむけて、SDG 4.7 で指摘されているESD の実践と研究の有機的連携、教育の質の向上と持続可能な開発、国内外の経験などをつなげながら、これまでの課題と今後の展望について、議論を深めるために開催されました。

    主催者挨拶で登壇したUNU-IASの渡辺綱男シニアプログラム・コーディネーターは、SDGsという分野横断型の課題に取り組む上で、全ての目標に共通する実施手段として重要となる目標17のパートナーシップの重要性を強調し、事業団体や、NGO/NPO、専門家、政府、国際機関など、様々な市民が課題解決に取り組む場づくりや多様な主体によるパートナーシップの加速に向けた取り組みをグローバルレベル、ローカルレベルで実施するために、UNU-IASのプロジェクトを通じて協力してゆく旨を述べました。

    講演で登壇したUNU-IASの塚本直也プロジェクト・ディレクターは、ESD推進における国連大学の役割として、マルチステークホルダーで構成されるESDの推進拠点の世界規模のネットワークであるRCEネットワークやアジア太平洋地域の大学・研究機関のネットワークであるProSPER.Netに関わる事業や、ESDに関わる国際機関との協力事業を紹介しました。

    その他パネルディスカッションでは、学校教員、学習塾経営者、経済団体職員、地域のESD推進ネットワーク事業体スタッフなど、日本各地で様々な形でESD活動を展開しているパネリストにより、ESDのもたらした変化や直面している課題等について活発な議論が行われました。本シンポジウムに合わせて、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)の協力のもと、SDGsを国内的な視点で紹介するポスター展示が行われました。