2025年3月28日 東京&オンライン
Photo: Anne Lecroq / UNU-IAS
2025年3月27日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、国連大学SDG大学連携プラットフォーム(SDG–UP)加盟大学とサステイナビリティについて議論するシンポジウムを開催しました。本シンポジウムは、東京の国連大学本部での対面とオンラインで開催されました。集まった大学職員、教員、学生および政府関係者は、教育、研究およびマルチステイクホルダーとの協働を通じてどのように日本の大学が持続可能な開発目標(SDGs)を推進できるか議論を展開しました。
冒頭挨拶にて国連大学チリツィ・マルワラ学長は、2024〜2025年に国連大学が高等教育サステイナビリティ・イニシアティブ(HESI)の共同議長として取り組みを主導していることや、SDG-UPが国連大学と日本の大学との協力を強化していることを紹介しました。文部科学省大臣官房国際課北山浩士課長は、SDGsの達成に向けた人材育成の推進においてUNU-IASと文部科学省が協力してきたことを強調しました。
勝間靖アカデミックプログラムアドバイザーが、第1部パネルディスカッションのモデレーターを務めました。本ディスカッションでは、SDG-UP加盟大学が4分科会「SDGカリキュラム」、「サステイナブルキャンパス」、「大学マネジメント」および「大学評価とアカウンタビリティ」にて取り組んでいる活動について紹介しました。
第2部では関西学院大学村田俊一教授(元UNDP駐日事務所代表)の司会のもと、SDG-UP加盟大学の学生によるSDGsに向けた取り組みについて議論を深めました。 大阪大学「ハザイソンプロジェクト」、関西学院大学「KG SDGsキャンパスサポーター」、奈良教育大学「ユネスコクラブ」がそれぞれキャンパスで取り組みを進めるプロジェクトについて紹介しました。
閉会挨拶にてSDG-UPのチェアを務めるUNU-IAS山口しのぶ所長は、SDG-UPが2020年10月の創設以来知見の共有を通じて大学間連携を強化してきたと強調しました。また、学生に向けて持続可能な人々と地球の未来のために、サステイナビリティに関連する取り組みを続けてほしいとエールを送りました。
Photo: Hanna Takemoto / UNU-IAS