北海道岩見沢農業高校の環境活動にUNU-IAS所長賞を授与

, , , ,

ニュース
  • 2025年2月3日     東京

    Photo: UNU-IAS/Mei Maruyama

    2025年2月1〜2日、国連大学サステイナリティ高等研究所(UNU-IAS)は、全国ユース環境フォーラムおよび第10回全国ユース環境活動発表大会を主催しました。本大会は日本の地域およびグローバルな環境課題に対して積極的な取り組みを行う高校生の活動に関する発表の場を設け、次世代の持続可能な社会の担い手を育成することを目的に毎年開催されています。第10回目となる今大会は、国連大学創設50周年の記念イベントの一環としても開催されました。国連大学のウ・タント国際会議場にて、地方大会を勝ち抜いた16校が参加しました。本イベントは環境省、独立行政法人環境再生保全機構との共催で行われました。

    大会前日の研修会では、UNU-IAS竹本明生プログラムヘッドが、UNU-IASの概要と持続可能な開発目標(SDGs)と国際条約について講演を行いました。講演では、日本の環境、社会および経済とも深く関係しているグローバルな課題について、国際協力を通じて課題解決に貢献していくことの重要性について解説しました。

    国連大学チリツィ・マルワラ学長は発表大会の冒頭の挨拶にて、大会に出場した高校生を歓迎しました。ユースの革新的な解決策は社会課題を解決するための重要なステップであり、グローバルにアイデアを発信して欲しいと述べました。

    厳選なる審査の結果、国連大学サステイナビリティ高等研究所所長賞は、北海道岩見沢農業高等学校に贈呈されました。同校は、処理費用の負担が地域の課題となっている雪ともみ殻を農業用ハウスの冷却および暖房用燃料として有効活用することで、循環型の農業を目指す取り組みを発表し、試行錯誤を重ねた創造的なアプローチが高く評価されました。