U20東京メイヤーズ・サミットにUNU-IASが参加 

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  • 2019年5月30日     東京

    5月21日、U20東京メイヤーズ・サミットで開催された「セッション1:気候変動対策」のパネル・ディスカッションに、リヤンティ・ジャランテ UNU-IASアカデミック・プログラム・オフィサーがモデレーターとして登壇しました。今年6月末に開催されるG20に先立って行われたU20東京メイヤーズ・サミットには、主要都市の代表が一堂に会し、都市共有の課題や解決策について議論しました。

    東京都の小池百合子知事、インドネシア・ジャカルタのアニス・バスウェダン知事、イタリア・ローマのヴィルジニア・ラッジ市長とのパネル・ディスカッションでは、気候変動と防災が専門のジャランテUNU-IASアカデミック・プログラム・オフィサーがモデレーターとなり、IPCCによる1.5℃特別報告書に沿った取り組みを強化することなどが話し合われました。

    小池都知事は、東京都が推進しているキャップ・アンド・トレード制度や、省エネ施設への投資などの取り組みを説明しました。また、東京都内の二酸化炭素排出量を実質ゼロにする戦略に沿って、2030年までに二酸化酸素排出量を2000年時排出量の30%以下に抑える取り組みについて説明しました。
    バスウェダン知事は、交通、エネルギー、建設分野での取り組みによって、二酸化炭素の排出を23%削減したことを紹介し、ジャカルタは2030年までにすべての公共交通機関で二酸化炭素排出をゼロにする目標をかかげていると説明しました。またヴィルジニア・ラッジ市長は、ローマで活用されていない地域を持続可能な形で再建し、新しく整備するプロジェクトについて説明しました。

    ジャランテUNU-IASアカデミック・プログラム・オフィサーは、気候変動による最悪の事態を回避し、既に私たちが直面している変化に対応するためにも、早急に行動を起こさなければならない点を強調し、セッションを締めくくりました。
    U20東京メイヤーズ・サミットの詳細、またG20に向けてまとめられたコミュニケはこちら