国連が、政策とプログラムに生物多様性を統合していくための共通のアプローチを採択

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  • 2021年5月21日

    国際連合機関は、 持続可能な開発に向けた、生物多様性と自然を基盤とした解決策を、その政策・プログラム計画・実施に統合していくための共通アプローチを採択しました。

    アントニオ・グテーレス国連事務総長が呼びかけたように、「自然との調和を築くことは、21世紀における決定的な課題です。それは至上命題であり、場所に関係なく全ての人にとって最優先事項でなければなりません。」この共通のアプローチを通じて、国連システムは、生物多様性を主流化し、生物多様性の喪失を招く原因への対処、生態系を回復、最終的には自然と調和して生きるための集団行動を促進するという強いコミットメントを生み出します。

    2021年5月4日、この共通のアプローチは、国連システムの最高位の合意形成の場である国連システム事務局長調整委員会によって承認されました。 UNU-IASは、国連プログラムに関するハイレベル委員会の17機関からなるタスクチームのメンバーとして、国連大学による起草プロセスへの貢献を主導しました。

    共通アプローチは、結果ベースの構造において、生物多様性と自然を基盤とした解決法を主流化するような集団行動と連帯的な実施を組織化するための規範的な枠組みを提供します。また、国連システムの専門知識、協調能力、召集力を活用することにより、持続可能な開発のための2030アジェンダパリ協定に整合性を持つ、ポスト2020生物多様性世界枠組みの実施を支援することに貢献します。

    国連システムは、各国政府、企業、市民社会とのパートナーシップに基づき、共通アプローチにおける15の中期目標を達成する必要があります。それらは全体的な戦略的意図を設定し、それぞれが(i)人権、平和な社会、​​および地球の安定化、(ii)グリーンで包括的な経済回復、(iii)制度強化、説明責任、および司法、という3つの領域の少なくとも1つに影響を与えます。

    こちらの附属書は、国連システムが連帯しながら共通のアプローチの実施を達成するための、実際的な介入実例となるリストを提供しています。