イオン環境財団との協力を拡大

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  • 2024年6月24日     東京

    Photo: Christian Brauneck / UNU-IAS

    2024年6月6日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)と公益財団法人イオン環境財団は、東京の国連大学にて共同記者会見を行いました。記者会見では連携協定の締結と、ユース世代の人材育成を行うための共同プロジェクト「グローバル ユース ミドリ プラットフォーム(GYM)」を開始したことを発表しました。

    UNU-IAS山口しのぶ所長は、カーボンニュートラル、ネイチャーポジティブ(自然再興)および持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け多様なステイクホルダーとの連携を目指す上で、イオン環境財団との連携は重要であると述べました。アジアのユースへのエンパワーメントを目指し、GYMでは国連生物多様性条約第16回締約国会議(CBD COP16)へ国連大学代表団として選抜されたユースを派遣することを予定しています。

    公益財団法人イオン環境財団山本百合子専務理事兼事務局長は、環境の悪化を招いている大きな要因の一つは戦争であり、環境、平和教育の重要性を強調しました。また、本連携協定は国際的にユースを対象としている点が新たな挑戦であり、GYMがユースの能力育成を通し持続可能性や平和を促進することに期待したいと話しました。

    UNU-IAS竹本明生プログラムヘッドは、地球環境の影響を大きく受けるのはユースであるにも関わらず、国連条約の締約国会議などでユースの政策決定プロセスへの参画は世界的に遅れていることを指摘しました。GYMは、国際的な政策決定への参画の機会をユースに提供する先進的な取り組みであり、各国政府に対してもユースの参画の後押しにつながると解説しました。

    質疑応答では、ユースによる次世代の育成、ステイクホルダーの巻き込みおよびプロジェクトの継続性などについて議論しました。最後に、UNU-IASとイオン環境財団がGYMの参加者の経験の共有も強化すると話しました。

    連携協定に関するプレスリリースは、こちらからご確認いただけます。