UNU-IASの生物多様性と地域の健康イニシアチブが国際的に評価される

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  • 2014年7月28日     モントリオール

    2014年6月23日から28日、生物多様性条約の第18回科学技術助言補助機関(SBSTTA)会合がカナダのモントリオールで開催され、UNU-IASが率いる「生物多様性と地域の健康(BaCH)イニシアチブ」が評価されました。生物多様性条約事務局長は、本イニシアチブのように生物多様性、食料、栄養および健康を包括的に考慮する分野横断的な取組みは、国際開発目標を達成するために重要な役割りを担うと述べました。バイオバーシティ・インターナショナルなどのパートナー組織と共同で、BaCHイニシアチブの生物多様性新戦略計画の実行や、愛知目標の達成を促進させる試みが評価されました。

    BaCHイニシアチブは、貧困の削減と、持続可能な開発の促進に向けて、生物多様性と健康のネクサスで活躍する有数の機関や、利害関係者からなるパートナーシップです。BaCHイニシアチブは、UNU-IASの主導のもと、さまざまな国際的な利害関係者が参加する取組みとして、2012年にインドのハイデラバードで開催された、生物多様性条約第11回締約国会議で設立されました。この目的は、生物資源と伝統的知識に相乗作用を与え、地域レベルでの健康へのアプローチを発展させ、主流化させることです。ミレニアム開発目標や愛知目標などの国際環境目標の達成に向けた活動も支援します。

    BaCHイニシアチブは、今年の10月に韓国のピョンチャンで開催される生物多様性条約第12回締約国会議(CBD COP12)の枠組み内で、政府、NGO、学会、民間セクターをつなげることを目指しています。また、UNU-IASは、BaCHイニシアチブの協力者とともに、今年のCOPのテーマである「持続可能な開発のための生物多様性」を支援します。生物多様性新戦略計画の実行と、愛知目標の達成に向けて、生物多様性と地域の健康を、より総合的に実現することに努めます。

    SBSTTA18の勧告案はこちらからご覧いただけます。BaCHイニシアチブに関する詳細は、こちらをご覧ください。