水環境シンポジウムで、IAS若手研究者が表彰されました

,

ニュース
  • 2016年12月9日     ハノイ

    Photo: UNU-IAS

    Photo: UNU-IAS

    11月30日、ベトナムのハノイで開催された「第12回東南アジア水環境シンポジウム(SEAWE12)」において、UNU-IASの真砂佳史リサーチ・フェローが、アジアの若手研究者として表彰されました。SEAWE12 で真砂リサーチ・フェローは「Estimating Probability of Infection by Noroviruses in Floodwater: A Case Study in the Ciliwung River Basin」と題する研究論文について、発表を行いました。

    UNU-IASのプロジェクト持続可能な水と都市のためのイニシアチブは、アジア8都市を対象にフィールドリサーチを実施しています。本研究はその研究成果の一つで、インドネシアのジャカルタにあるチリウン川流域のシミュレーションモデルを作成しました。シミュレーションの結果、急速な人口減少や都市化、地球温暖化が、都市部における洪水の悪化と増加、ノロウィルス感染の可能性拡大のほか、微生物による水質悪化をもたらすことが判明しました。また、洪水によるノロウィルス感染者は、今後15年で86%増加する可能性があることも分かりました。

    SEAWE12では、UNU-IASは2つのセッション「Urban Flood and its Health Consequences」「Urban Water Quality Management」で議長を務めたほか、ジャカルタとマニラにおける水環境に関する研究を発表しました。