映画を通じて、食料廃棄問題を考える

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  • 2017年10月13日     東京


    UNU-IASは10月5日、世界食料デー(毎年10月16日)に合わせ、映画「0円キッチン」市民上映会を開催しました。

    このイベントはダーヴィド・グロス監督(オーストリア出身)が廃棄食材だけを食べる旅を通して、食料廃棄について問いかける映画「0円キッチン」を鑑賞し、参加者と感想を共有しながら、 食の現在と未来を一緒に考えることを目的に、開催されました。

    映画上映前には、国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所ンブリ・チャール ズ・ボリコ所長と、特定非営利活動法人森ノオト梅原昭子事務局長が、映画の前提となる食料をめぐる世界動向や廃棄の現実、地域の取り組みについて話しました。

    ボリコ所長は、廃棄を減らすために今日からできることとして、私たちが普段食べられるところまで捨ててしまっている野菜の部位を見直したり、葉物野菜の根元の部分や、キャベツの表面の葉を捨てずに食べたりすることで、廃棄食材の量を減らすことができると強調しました。また、梅原事務局が、横浜市青葉地区における、弁当・ケータリング業務、地産地消を応援するレシピ本づくり、食材を無駄にしないクッキング講座の開催など、森ノオトが実施するユニークな取り組みを紹介しました。

    講演の後に映画観賞をしたことで、上映後には、登壇者と参加者による活発な意見交 換が実現しました。

    なお、本イベントは、地球環境パートナシッププラザ(GEOC)の協力のもと実施されました。