第5回全国ユース環境活動発表大会開催 UNU-IAS所長賞授与

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  • 2020年2月14日     東京

     

    2020年2月8日~9日にかけて、UNU-IASは、環境省、独立行政法人環境再生保全機構と共に、第5回全国ユース環境フォーラムおよび全国ユース環境活動発表大会を主催しました。全国から地方大会を経て選抜された16高校の生徒計90名が、本フォーラムおよび発表大会に参加しました。

    1日目の全国ユース環境フォーラムは国連大学を会場として開催されました。まず、北川瑞季UNU-IASコミュニケーションズ・アソシエイトが、国連大学およびUNU-IASの研究活動の紹介を行いました。その後、SDGsへの理解を深めるためのワークショップが行われ、高校生同士の交流が図られました。

    2日目の全国ユース環境活動発表大会では、各高校が日頃の環境活動の成果を発表しました。プレゼンテーションにもそれぞれのチームが工夫を凝らし、たいへんに熱気の溢れる大会となりました。

    厳正な審査の結果、国連大学サステイナビリティ高等研究所所長賞は、乾燥地の土壌流失抑制と食料増産のための集水技術の開発について発表した青森県立名久井農業高等学校の Treasure Hunters に贈呈されました。その具体的な活動内容は、乾燥地の食料や環境問題の解決を目指して、アフリカの乾燥地で用いられてきた Zai という集水技術に、環境負荷の少ない日本伝統の三和土技術を応用することで、耐久性、土壌流出抑制、土壌への養分供給などの機能を加えた新たな Zai 集水技術を開発する、というものです。

    また、環境省からは、広島県立世羅高等学校の鯉米(錦鯉の養殖過程で廃棄される稚魚を活用、従来の魚醤生産・商品化に加えて、魚醤製造の知識をいかした堆肥化を成功させ、鯉米づくりにつなげた取り組み)に環境大臣賞が、環境再生保存機構からは、京都府立木津高等学校ソーシャルビジネス研究班(特産品の渋柿から作られる柿渋を紙袋にコーティングし、防水・耐久性の向上を検証、レジ袋の代用品として企業や自治体と連携し活用を広げていく取り組み)に環境再生保存機構理事長賞が、それぞれ授与されました。