2019年6月21日 東京
UNU-IASは2019年6月21日、2018年度の「アフリカでのグローバル人材育成プログラム(GLTP)」に参加した学生による、研究活動報告会を開催しました。当日は、アフリカの様々な課題について研究する学生や教員、留学生のほか、在日ケニア大使館およびモザンビーク大使館からも来賓が参加され、国際協力の分野に携わる関係者ら40名以上が集まり、活発な議論が行われました。なお、本報告会は、本年8月に開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)のパートナープロジェクトとして登録されております。
GLTPは文部科学省の支援を受けて2013年に始まりました。2015年9月に国連総会で採択された「アジェンダ2030:持続可能な開発目標 (SDGs)」のアフリカでの達成に貢献する人材育成とともに、将来、国際機関やNGO職員として、国際舞台で活躍する人材の育成を行っています。国内の一流の大学院およびアフリカ各国の大学・研究機関と連携して、日本人大学院生をアフリカに派遣し、自らの修士・博士研究の実施のほか、実践的な研究訓練の機会を提供しています。これまでに修了生は57名を越え、現在は、企業、研究所、国際機関、NGO等に所属し、日本国内やアフリカの現場で、実務者や研究者としてのキャリアを構築しています。
2018年度は、12名の学生が、ケニア、ザンビア、ウガンダ、タンザニア、エチオピア、ルワンダ、モザンビークの7カ国に派遣され、ルワンダ大学、ムヒンビリ健康科学大学を含む計8カ所の大学や研究機関において、現地指導教員による研究指導のもと研究活動を行いました。モザンビーク島における移民とソーシャルネットワークの関係性、エチオピアでの皮靴産業に従事する雇用者の技術習得とキャリア構築の実態、ルワンダでの鉱山業におけるビジネスと人権の課題、タンザニアの児童たちに給食が与える健康面での影響など、多岐にわたる研究分野でフィールド調査が実施され、本報告会ではその成果が発表されました。
GLTPでは、2019年度プログラム参加学生による現地調査が始まっています。すでに4名の学生がウガンダと南アフリカへ派遣されており、続いて5名の学生が、ザンビア、マラウィ、ケニアへ派遣される予定です。
2018年度のプログラムに参加した学生の調査報告書は、下記のリンクをご覧ください。
博士課程
修士課程