ワークショップを通してESDの問題解決型学習を推進

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ニュース
  • 2023年9月26日


    2023年9月21日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、第3回ユネスコESD for 2030グローバル・ネットワーク(ESD-Net 2030)教授法ウェビナーシリーズの一環として、持続可能な開発のための教育(ESD)の革新的な実践を推進するワークショップを開催しました。
    冒頭、ユネスコ教育部門持続可能な開発のための教育課 ユリア・ハイス プログラム・スペシャリストは、ESD-Net 2030ウェビナーシリーズが新たな知識の創出や相互学習において果たす役割について触れ、様々な場面でのESDの実践事例を紹介しました。
    ワークショップでは、UNU-IASジョンウィー・パクアカデミック・プログラム・オフィサーとサワロス・タナポンサンスース研究員が進行役を務めました。参加者に向けて、持続可能な消費と生産(SCP)に関する問題解決型学習の教育学的アプローチを活用し、地域社会に根ざした行動と教育を実践する際のデザインプロセスを紹介しました。
    また本ワークショップでは、持続可能な消費と生産の3要素(i)資源効率、(ii)廃棄物管理と最小化、(iii)消費者行動についても取り上げました。さらに、UNU-IASの最近の出版書籍に掲載されているESDに関する地域の拠点(RCEs)における12件の事例も紹介しました。 RCE南ベトナムのティ・ゴック・トラン・ディエップ氏とRCEナイロビ広域のローレンス・トゥオ氏は、それぞれの地域社会における持続可能な消費と生産 のためのESDプロジェクトの設計に、どのように問題解決型のアプローチを適用したか説明しました。

    ディエップ氏は、ベトナム南部の地域社会に向けて持続可能な農業を教授するプロジェクトについて発表しました。本プロジェクトでは、有機農法や集約度の低い農法を実践している地方自治体や農家を対象に研修資料の提供やワークショップを行い、有機稲作の実用モデルを作成しました。
    トゥオ氏は、ケニアのナイロビにおける電子廃棄物(E-waste)の課題について取り上げ、課題解決に向け行っているスキルアップ事業について紹介しました。本事業では、教育、ハイブリッドでのトレーニング機会の提供およびインフラ整備を通じて、インフォーマル・セクターの労働者や若者を支援しています。また、脱汚染と埋立地の削減を目指し実施している公共啓発キャンペーンについても紹介が行われました。キャンペーンでは、有害な電子廃棄物が人の健康と環境に与える影響や、電子廃棄物の循環利用が環境保全にもたらすプラスの効果に関する情報を提供していることを説明しました。
    ワークショップの参加者は、地域社会における持続可能な生産と消費への関心を喚起し、行動を促すために、どのようなESD活動を展開できるか考えました。参加者からは、生産プロセスや廃棄物管理について理解を深めるための活動、リサイクル施設への見学ツアー、生産者、消費者および廃棄物管理者の視点を知るためのロールプレイングゲームなどのアイデアが出されました。
    最後に、ユネスコ教育部門持続可能な開発のための教育(ESD)課 マーク・マンス プログラム・スペシャリストは、イベントにおいて共有された経験、プロジェクトおよびプログラムの多様性を強調し、ESDの実施を支援するための協力を参加者に呼びかけました。