持続可能な能登のランドスケープに関する研究成果を共有

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  • 2014年4月1日     石川県金沢市

    UNU-IASは、2014年2月10日から11日、石川県金沢市において、「能登における社会生態学的生産ランドスケープ(SEPLS)の持続的な管理」というテーマの国際ワークショップを開催しました。「社会生態学的生産ランドスケープ(SEPLs)」という言葉は、日本の里山のように、長い間、人と自然の調和した関係によって生物多様性と生態系サービスが維持されている環境を指します。国連大学は、SEPLsの管理に関する取り組みを活性化させ、原生的な自然から人間と共生してきた自然までを含む広い意味での生物多様性と、それを守ることの重要性をより多くの人々に理解してもらうため、能登地域およびその周辺地域における生物多様性と生態系サービスに関する研究を行っています。

    今回開催された国際ワークショップでは、様々なSEPLsについての研究の現状、データ、研究手法や活動を参加者と共有し、能登以外の場所にも適応できるガバナンスの提案に向けた今後の研究の方向性について議論されました。国連大学や地元および海外からの研究者あわせて計26名の専門家がこの2日間の国際ワークショップに参加されました。ワークショップ終了後には「世界からみた能登の里山と里海」というテーマで一般の方々に本ワークショップの成果を報告し、参加者と意見交換する場として一般公開セミナーを開催しました。

    地元専門家と海外の専門家より情報共有が行われた後、5つのテーマに沿って参加者による議論が行われました。1)SEPLSを維持していくための課題、2)ステークホルダーとはどこまで含めるのか、3)伝統知識と現代科学の融合、4)今後の研究の方向性、5)地域からIPBES*への貢献策。

    研究の内容をより詳しく知りたい方のために、本ワークショップおよびセミナーで議論された内容や提案、および発表の概要やスライドをフルレポートとして、今後ホームページ上で公開します。本レポートは英語版のみとなります。あらかじめご了承ください。

    *IPBES:「生物多様性および生態系に関する政府間プラットフォーム」

  • 金沢国際ワークショップ レポート(英語)

    (3.6 MB PDF)

    金沢国際ワークショップ 発表スライド (英語)

    (8.7 MB PDF)