2016年12月15日 ハノイ
2016年11月28日、UNU-IASはベトナムのハノイ市でワークショップを開催し、持続可能な水と都市のためのイニシアチブ(WUI)で得られたハノイ市の30年までの洪水リスク、都市河川の水質、洪水に伴う水系感染症リスクの将来予測結果を発表しました。そして、結果をもとに水環境問題や政策ニーズについて参加者と協議しました。ワークショップには、建設省、資源・環境省、農業・農村開発省、ベトナム上下水道協会、ハノイ下水道公社など、多くのベトナム政府関係者やハノイ土木大学の研究者が集まり、ハノイ市における排水、洪水管理に関する問題や優先的に取り組む事項などを協議しました。建設省のマイ・リエン・ホン次長が、排水と下水に関する政策について説明し、ベトナムが直面している課題について言及したほか、ハノイ下水道公社トラン・ドゥク・ハー長官は、ハノイ市で現在実施予定の水質汚染対策について発表しました。
UNU-IASは、仮に「ハノイの排水計画2030」で計画されている排水ポンプ能力を達成したとしても、将来的には洪水リスクは増加傾向にあり、特にハノイ市の南西の地域では注意が必要であると強調しました。
政策決定者も、ハノイ市の排水と洪水の管理には以下のような課題があると述べました。
UNU-IASでは、今後もハノイ市の政策決定者と連携を保ち、水質・洪水対策に対する都市計画の強化や政策提言をしていく予定です。