無形文化遺産の保護のためのユース向けワークショップ をラオスで開催

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  • 2022年9月20日     ラオス人民民主共和国


    2022年8月20日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は「持続可能な開発の促進と無形文化遺産の保護のためのコミュニティに根ざしたイノベーションの構築」をテーマとする一連のワークショップ「ユース・アンバサダー・フォーラム」を開始しました。本ワークショップは、ラオス人民民主共和国の街、ルアンパバーンにて、情報通信技術(ICT)を利用して無形文化遺産(ICH)の保護を強化することを目的としたUNU-IASプロジェクトの一環として、2022年8月から10月にかけて開催されます。

    2022年8月20日~21日に開催された第一回ワークショップでは、27名のユース・アンバサダーが、ルアンパバーンの文化遺産や地域社会レベルにおけるICHの重要性、ICHを保護するためのアプローチ、そして、それらとSDGsとの連関性に関する研修セッションに参加しました。参加者は、地域社会レベルのICHを保護するための革新的な解決策を生み出すツールとして、デザイン思考プロセスを学びました。デザイン思考は、学習者が他者のニーズをより深く理解し、協働的かつ創造的に考え、行動するよう導きます。また、現実の問題に即したイノベーションを促進するような予期しない洞察を得ることは、複雑な課題を変化させるのに役立ちます。

    ユース・アンバサダーは、地元のICH職人とチームを組み、ICHを脅かす現象を特定、理解し、これらの課題に対応するための解決策を生み出します。参加者は、2022年10月15日に最終プレゼンテーションを行います。

    「ユース・アンバサダー・フォーラム」は、ユネスコバンコク、東京工業大学、アジア太平洋無形文化遺産国際研究センター(CRIHAP)、伝統芸術民族学センター(TAEC)、ルアンパバーン世界遺産事務所、ルアンパバーン情報文化観光省と協力して UNU-IASが実施する「グローバル・サステナビリティ助成金」プロジェクトの一環です。「ルアンパバーン・ユース・アンバサダー・フォーラム」の日程の詳細については、ユネスコのウェブサイトをご覧ください。