世界水の日2022ウェビナー:COVID-19とSDGsとの関連性について議論

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  • 2022年3月26日     オンライン

    UNU-IASは3月22日、国連世界水の日2022(WWD)を記念して、ウェビナー「水とSDGsとCOVID-19: SDG6達成に向けた課題と機会」を開催しました。本イベントでは、民間部門、学術機関、国連機関の専門家が一堂に会し、さまざまな観点から水と新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大との相互作用について議論し、SDG6(安全な水と衛生)を達成するための戦略を共有しました。本イベントは、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)と国連水関連機関調整委員会(UN-Water)との共催で行われました。

    冒頭、開会挨拶で登壇したUNU-IASの山口しのぶ所長は、気候変動の影響が拡大する中、地下水を含めた天然資源を守り、管理し、持続可能にすることが重要であると話し、コロナ危機からの回復のためには、分野を超えた連携と科学的根拠に基づく解決策が必要であることを強調しました。また、UNU-IASが研究を通じて、水の持続可能な管理に取り組んでいることを共有しました。

    続いて、国連大学前副学長である沖大幹東京大学教授により、「新型コロナウイルスの感染拡大が水と水関連SDGs達成に及ぼす影響」と題する基調講演が行われました。発表において沖教授は、水に関するミレニアム開発目標とその教訓を振り返り、COVID-19の感染拡大がSDG6の達成および貧困や飢餓等の他のSDGsにもたらした影響を評価した上で、水と諸問題との相互関連性を強調しました。

    東京大学大学院新領域創成科学研究科の徳永朋祥教授の基調講演では、SDG6達成推進のための地下水の役割が議論されました。地下水は、水循環の一部を構成しており表流水と密接な関係にあります。講演では、事前の地下水に関する解析を通して、津波などの緊急事に地方政府が取るべき行動への示唆が得られることが解説されました。

    続いて、UNU-IASの福士謙介アカデミック・プログラム・アドバイザー兼東京大学未来ビジョンセンター教授が、セネガルのダカール市で開催されている第9回世界水フォーラムの現場から最新の動向を共有しました。同フォーラムには、世界各国から多様な人々が参加しており、水の問題に関して立場を超えた対面での議論が熱意を持って交わされた、と報告しました。

    その後、最初のパネル討論では、民間部門による対話セッションが行われました。東京大学の橋本崇史講師が司会を務め、パネリストとして横河電機株式会社マーケティング本部の松井康弘イノベーションセンターマネージャー、株式会社日水コンコンサルティング本部の松原康一海外水道部副部長が登壇し、水事業のモニタリングにおけるデジタルツール活用、および水道事業体の事業効率の確保と財務改善の重要性などが共有されました。

    学術界における対話と科学・教育の役割のセッションでは、UNU-IASのギータ・モハンリサーチフェローが司会を務め、ジアキ・リュウUNU-IAS-JSPSフェロー、アジア工科大学のタマラット・クータテップ教授、東京大学の小熊久美子教授がパネリストとして登壇しました。本セッションでは、コロナ禍が水の質および安全な飲料水と手洗いへのアクセスの不平等性に及ぼした世界的な影響が共有されました。

    国際機関の対話とその役割についての最終セッションでは、UNU-IASのパク ジョンウィーアカデミック・プログラムオフィサーが司会を務め、国連人権高等弁務官事務所の羽田鯉生 経済・社会・文化権チームリーダー、Water Aid Japanの高橋 郁事務局長、サドハナ・シュレスタUNU-IAS JSPSフェローがパネリストとして登壇しました。協議を通して、不平等な水へのアクセスに対処することが「よりよい復興」に必要であることが確認されました。また、アクセス改善のためには、水インフラの計画段階から地域ステークホルダーの参画が必要であること、研究に基づく介入の実施が不可欠であることが強調されました。

    イベントの動画はUNU-IASのYouTubeチャンネルからご視聴いただけます。

    当日の発表資料は「関連ファイル」タブよりご覧いただけます。

  • Presentation: Taikan OKI

    (4.0 MB PDF)

    Presentation: Yasuhiko MATSUI

    (2.4 MB PDF)

    Presentation: Jiaqi LIU

    (1.1 MB PDF)

    Presentation: Thamarat KOOTTATEP

    (4.5 MB PDF)

    Presentation: Kumiko OGUMA

    (2.5 MB PDF)

    Presentation: Tomochika TOKUNAGA

    (6.7 MB PDF)