健康とウェルビーイングのための持続可能な水の重要性を発信

, , ,

ニュース
  • 2023年8月21日

    2023年8月20日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、世界水週間2023にて「人間の健康とウェルビーイングのための都市部における持続可能な水」をテーマとするオンラインセッションを開催しました。本イベントでは、社会のレジリエンス(回復力)、経済の繁栄および環境の持続可能性を推進する上で、複数のセクターが水管理において果たす役割について議論しました。本セッションには世界中から62名の参加者が集まり、都市部における水が健康やウェルビーイングにもたらす影響をさらに強化するための理解の促進や連携の促進について話し合いました。

    セッションの冒頭、東京大学未来ビジョン研究センター副所長でもあるUNU-IAS福士謙介アカデミック・プログラム・アドバイザーは、レジリエントな都市を築く上で、都市において持続可能な水システムを構築することが喫緊の課題であると強調しました。

    モナッシュ大学持続可能な開発研究所Tony Capon教授は基調講演を行い、都市部の水システム、地球の健康および人間のウェルビーイングにおける複雑な相互関係を説明しました。また、東京大学小熊久美子准教授は、都市部における持続可能な水システムの推進に向けて、水質やアクセシビリティなど改善が必要な課題について取り上げました。

    パネルディスカッションでは、心身の健康の維持、水系伝染病の予防および気候変動がもたらす甚大な影響の緩和において、都市部の水質と水量が基盤となっていることについて参加者が見識を共有しました。プレゼンテーションでは、都市部の水システムと人間のウェルビーイングとの複雑な関係性についての課題や課題解決に向けた革新的なアプローチについて紹介が行われました。

    また、若手研究者や学生とのパラレルセッションも行われ、参加者は対話型ボードを使用し多様な観点を得、相互的な学びを深めました。

    本イベントは、東京大学、富山大学、ストックホルム・レジリエンス・センター、国連大学物質フラックス・資源統合管理研究所(UNU-FLORES)、国連大学地域統合比較研究所(UNU‒CRIS)、国連大学マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU‒MERIT)、国連大学水・環境・保健研究所(UNU‒INWEH)および国連大学環境・人間の安全保障研究所(UNU‒EHS)の協力のもと、UNU-IASが主催しました。