UNU-IASポリシーブリーフ・シリーズは、サステイナビリティに関する課題を解決するための分析や政策提言を発信しています。ハイレベルな政策議論のための情報を提供し、研究の取り組みを促進し、世界・国・地方レベルの意思決定者が持続可能な社会構築に向けて行動していくために有用な提言を行っています。
各報告書は、UNU-IASが力を入れる4分野(持続可能な開発のためのガバナンス・生物多様性と社会・水と資源管理・イノベーションと教育)の研究結果に基づいています。2015年に発行を開始したこのシリーズは、IASの研究報告書・書籍・ワーキングペーパーといった学術的な出版物をより深く補完する役割も果たしています。また、ポリシーブリーフの質や正確さを保証するため、学者や政策立案者らによる査読が行われています。
このシリーズの発行は、UNU-IASの使命の根幹である政策立案者としての役割を果たしていくために非常に重要です。持続可能な開発のための2030アジェンダや気候変動に関するパリ協定などでも指摘されているように、研究と政策立案の関係を強化することは、世界の持続可能性を推進するのには不可欠です。UNU-IASは、これからもポリシーブリーフを通じて、政策立案への貢献を続けていきます。
ポリシーブリーフは、UNU Collections からダウンロードして読むことができます。
最新のポリシーブリーフ
No. 50, 2025
英題:Safeguarding South-East Asia’s Marine Ecosystems from Ocean Acidification Threats
本ポリシーブリーフでは、東南アジアにおいて海洋酸性化がもたらす環境、社会および経済への影響について提言を行なっています。本地域における食料安全保障や経済の安定を確実にするためには、地域コミュニティのエンパワーメント、教育およびASEAN加盟国の協力を通じた持続可能な海洋資源の管理が欠かせません。著者は、Muhammad Habibullah Galih Tri Aji、Jing Zhang、和田直也、ジアン・プー、福士謙介、Geetha Mohanです。
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No. 49, 2025
英題:Integrating Data to Ensure Inclusive Education for Climate-displaced Populations
本ポリシーブリーフは、気候移住を余儀なくされた人々の教育ニーズを予測するために必要なデータを収集する際の課題と機会を特定しています。革新的なデータの統合、教育の情報管理システムの強化および気候にレジリエントで質の高い教育を全ての人に提供するための政策立案者の能力開発の推進を提言しています。著者は、ジョンウィー・パク、山口しのぶです。
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No. 48, 2024
英題:Decarbonizing Food Systems through International Food Trade and Post-production Management
本ポリシーブリーフでは、G20加盟国の食料システムにおける気候変動緩和策や措置について分析しています。特に、加工、輸送、包装、流通、消費および廃棄など、生産後の対策に焦点を当て、先進国、途上国両方における食料システムの脱炭素化に向けた課題と実践的なアプローチを提言しています。著者は竹本明生、丸山鳴、ウッパラット・コーワタナサクンです。
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No. 47, 2024
英題:Sustainable Business Practices for Biodiversity: Leveraging Landscape Approaches
本ポリシーブリーフは、生産性の高いランドスケープやシースケープを管理する実質的な経験を基に、ランドスケープ・アプローチがローカルレベルのスチュワードシップ、多層的な協力および相互学習を通じて、どのように生物多様性に配慮したビジネスを促進できるかまとめています。著者は西麻衣子、スニータ・スブラマニアン、バルギース・フィリップです。
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