持続可能な開発目標の達成に向けた生物多様性と農業の役割とは

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  • 2016年8月3日     東京

    Photo: UNU-IAS

    Photo: UNU-IAS

    2016年7月15日(金)、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、セミナーとパネル展示を一体化させたイベント「SDGsへの挑戦~生物多様性と農業、技術」を開催しました。

    本セミナーでは、「生物多様性を尊重した農業の構築が貧困や飢餓を解決する糸口になる」をテーマに、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)、国連生物多様性の10年市民ネットワーク、一般社団法人フードトラストプロジェクトと共催されました。

    ゲストスピーカーのエレニタ・ダノ氏(ETCグループのアジア地域ディレクター)は、持続可能な開発目標(SDGs)の実現のために農業の役割について、SDGsの目標2 「飢餓をゼロに」、 目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」が相互関連していることに触れました。この中で、大量生産において、効率性だけを考えるのではなく、生態系・文化・倫理面に配慮した技術を導入することで、持続可能な農業そして生物多様性の保全が実現できると強調しました。

    印鑰智哉氏(オルター・トレード・ジャパン政策室室長)は、工業化された農業に対する別の選択肢として、「アグロエコロジー(Agroecology)」を推進することで生物多様性を維持した食糧生産活動が可能となり、持続可能な農業につながっていくと強調しました。

    会場では、生物多様性の普及啓発を目的としたパネル展示が行われ、生物多様性の保全につながるアクションなどの紹介が行われました。