2023年5月25日 金沢
2023年5月21日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、国際生物多様性の日を記念し、石川県金沢市にて、都市部の自然と生物多様性保全に向けたその役割をテーマにしたイベントを開催しました。参加者たちは自転車で市内を巡り、2つの伝統的な日本庭園を訪問し、お茶会や清掃活動体験を通じて、都市部の緑地がもたらすさまざまな恩恵への理解を深めました。本イベントは、UNU-IASいしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(OUIK)、IMAGINE KANAZAWA 2030、公共シェアサイクル「まちのり」との共催で行われました。
UNU-IASのフアン・パストール・イヴァールス研究員が案内役を務め、金沢の庭園が生物多様性、人間のウェルビーイングおよび文化遺産保全にもたらす恩恵に焦点を当てて、その社会的・環境的影響についてプレゼンテーションを行いました。また、エコツーリズムの役割や、少子化や都市開発によって存続が脅かされている庭園の維持管理を行うボランティア活動についても論じ、新たな公共財としての都市自然の創出を呼びかけました。
国連は5月22日を国際生物多様性の日(IDB)と定めています。UNU-IASは毎年、生物多様性の問題に対する理解と関心を高めるためにイベントを主催しています。今年のテーマは「『合意』を『実行』に。生物多様性を取り戻そう。」 です