2018年6月29日 東京
UNU-IASは2018年6月29日、2017年度の「アフリカでのグローバル人材育成プログラム(GLTP)」に参加した学生による研究活動報告会を開催しました。当日は、アフリカの様々な課題について研究する学生や教員、留学生のほか、国際協力の分野に携わる関係者ら40名以上が集まり、活発な議論が行われました。
GLTPは、文部科学省の支援を受けて2013年に始まりました。2015年9月に国連総会で採択された「アジェンダ2030:持続可能な開発目標 (SDGs)」のアフリカでの達成に貢献する人材育成とともに、将来、国際機関やNGO職員として、国際舞台で活躍する人材の育成を行っています。国内の一流の大学院およびアフリカ各国の大学・研究機関と連携して、日本人大学院生をアフリカに派遣し、自らの修士・博士研究の実施のほか、実践的な研究訓練の機会を提供しています。これまでに修了生は45名を超え、現在は、企業、研究所、国際機関、NGO等に所属し、日本国内やアフリカの現場で、実務者や研究者としてのキャリアを構築しています。
2018年度は10名の学生が、ボツワナ大学やソコイネ農業大学(タンザニア)といった国立大学のほか、ウガンダ、セネガル、ザンビア、ケニア、南アフリカ、ガーナに設置されている10の大学・研究機関へ派遣されました。現地の指導教員による研究指導のもと、ケニアの伝統的な文化や慣習と国際人権法との関係性、タンザニア山麓部での伝統農業における農地管理方針、ザンビア政府による政策的介入が市場に及ぼす影響等、多岐にわたる研究分野についてフィールド調査を実施し、その成果を報告し合いました。
また、GLTPでは2018年度プログラム参加学生による現地調査が始まりました。すでに5名の学生がケニア、ウガンダ、ルワンダ、エチオピアへ派遣され、続いて7名の学生が、ケニア、モザンビーク、タンザニア、ザンビア、ウガンダ、ルワンダへ派遣される予定です。
2017年度のプログラムに参加した学生の調査報告書は、下記のリンクをご覧ください