ファーマーズマーケットでトークイベント「美味しく食べて、海を守ろう!」開催

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  • 2018年7月6日     東京

    6月30日、UNU-IASいしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(OUIK)と国連大学は
    Farmer’s Market@UNU(ファーマーズマーケット)とのコラボレーションイベント「美味しく食べて、海を守ろう!」を開催しました。

    スピーカーとして登壇したUNU-IASのイヴォーン・ユー研究員は、魚の消費スタイルが変容してきた身近な事例として「江戸前寿司」を挙げました。江戸前寿司は本来は江戸湾で獲れた地魚が中心でしたが、現在ではマグロやサーモンなど遠洋漁業で漁獲した魚や輸入した魚が定番になっています。このような日本の食生活を見直すためにも、人と自然の相互作用によって生物多様性を維持し、高める「里海」という概念に注目して欲しいと述べました。

    里海とは、人と海の相互作用によって沿岸部の生物多様性を守り育む概念であると説明し、能登半島や瀬戸内海などで地元の漁師が伝統的に行っている漁法は、魚を取り過ぎないよう多くの工夫がされていることを紹介しました。

    また魚を購入する際、産地だけでなく、どのように漁獲されたのかという点にも注目してほしいと語り、持続可能性に配慮した方法で漁獲されたことを示す認証マークが付いた商品を選ぶなど、里海の豊かさを消費者の立場から守り、支える取り組みを提案しました。