国連大学SDG大学連携プラットフォーム(SDG–UP)公開シンポジウム開催

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  • 2022年4月20日     オンライン

    2022年3月30日(水)、国連大学SDG大学連携プラットフォーム(SDG-UP)の公開シンポジウム「SDGs達成に向けた取組み推進と大学の未来を考える」がオンラインで開催され、348人が参加しました。シンポジウムでは、前年3月に「持続可能な社会に向けた大学の行動変容のための提言」をまとめた際、「大学マネジメント」、「SDGカリキュラム」、「大学間等連携」、「大学評価とアカウンタビリティ」の4テーマで設置した分科会において参加大学が深めてきた議論と取り組みの成果が公開されました。そして、参加者とともに、総合的な視点で、SDGsに関わる各大学の実績や経験を積極的に共有し、大学がSDGsの達成を通していかに社会に貢献できるかについての議論が交わされました。

    冒頭、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)の山口しのぶ所長が、SDG-UPの設立背景と活動内容について説明し、このプラットフォームは各大学のアイデンティティを超えた協力と融合という新しい大学間連携の形を模索する取り組みであることを強調しました。そして、今回のシンポジウムでは、4分科会のセッションでの成果発表を通して直面する課題や問題点を共有し、日本の大学の未来について議論を深めていきたいと述べました。続いて、小林万里子文部科学省大臣官房国際課長は、文部科学省がUNU-IASの役割に期待し、長年にわたり教育研究活動のサポートを行ってきたことを説明しました。そして、本シンポジウムでの議論を通して、SDG-UPのさらなる発展につながることを期待していると述べました。

    4分科会のセッションでの議論は次の通りです。

    セッション1: SDGs推進における⼤学マネジメントの役割 (マネジメント層分科会)
    「大学マネジメント層がSDGs推進において目指すべきこと」と題し、大学のマネジメント層がどうあるべきかに関して分科会で深めてきた議論のまとめを発表しました。そして、マネジメント層がこれからの大学経営、研究、教育において取り組むべき課題として、ビジョン、組織、予算、ダイバーシティなど11項目を提示し、それに沿って分科会参加大学がそれぞれの環境においてどのような取り組みをしているか、具体的な事例報告が行われました。

    セッション2:大学横断型SDGオンライン授業プロジェクト「国連SDGs入門」の開発
    (SDGカリキュラム分科会)

    今までに例のない試みとして、UNU-IASとSDG-UP参加大学が協働して「国連SDGs入門」という一般教養科目の教材を開発・作成したことを報告しました。これは、行動事例を重視し豊富な理論解説を取り入れたオンラインの教材で、本セッション中にダイジェスト版が放映されました。その後、分科会のメンバーによる討論が行われ、今後、よりハイレベルな内容を追加するなどオンライン学習教材として充実させることにより、さらに多くの学生が活用できるカリキュラムを目指していくことが強調されました。

    セッション3:大学発の連携「日本らしいSDGsのありかた」(大学間等連携分科会)
    SDGsという概念がどのように日本に根付いていったのかに関する知見が共有されるとともに、日本型SDGs達成に向けた取り組みについての報告が行われました。「日本らしさ、日本的なもの」を意識したSDGs連携についての議論では、日本社会は一緒に何かをやろうとする際のユニティ(連携性)に優れているという指摘がありました。また、大学生による取り組みの中で彼らが気づいたことに焦点を絞り、いかに強化、進化させていくかについても発表が行われました。

    セッション4:大学評価におけるTHEインパクトランキングの意義と課題
    (大学評価・アカウンタビリティ分科会)

    「THEインパクトランキングと日本の大学について~世界の大学との比較」についてのプレゼンテーションでは、上智大学サステイナビリティ推進本部の調査に基づき、世界の大学のSDGsに関わる取り組みの現状と特徴が発表され、日本の大学との比較が行われました。また、どのようにTHEインパクトランキングに対応したかについて、参加大学のアンケートを取って集計した結果が報告されました。セッションの締めくくりには、プラットフォーム参加大学の取り組みが優良事例として共有されました。

    公開シンポジウムの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。

  • SDG-UPシンポジウム報告書

    (235.8 KB PDF)