国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、SDGsの達成に向けて積極的に取り組む意欲のある日本の大学が連携できる場として、「国連大学SDG大学連携プラットフォーム(SDG–UP)」を2020年に設立しました。ここでは、国連大学と日本の大学同士が連携し、高等教育におけるSDGsの取組みや人財育成、ステークホルダーとのパートナーシップを強化し、日本と世界の持続可能な発展に貢献することを目的としています。SDG–UPの活動は、よりレジリエントな社会の実現に向けて、高等教育に関わるステークホルダーの行動変容を促し、すべての人にとってより持続可能な未来を確保するため、個人が自ら行動することを支援します。
SDG–UPへの参加に関しては、地域的なバランス・規模・タイプ・専門性の観点から多様性を重視し、28大学により取組みを開始しました。初年度は6つのワークショップをオンラインとハイブリッド形式で開催し、参加大学のSDGsに関わる取り組みが共有されました。また、Times Higher Education Impact RankingおよびYale Sustainability Initiativesなどの専門家を特別講師として迎え、外部評価の重要性に関する議論が行われました。国際的に活躍する専門家と直接対話し、日本の大学の代表者がSDGsを取り巻くさまざまなテーマについて議論できることも本プラットフォームの魅力です。初年度の2021年3月に開催されたセッションでは、「SDGsカリキュラム」、「マネジメント」、「ファイナンス」、「アカウンタビリティと外部評価」の4つのテーマで総合討論を実施し、提言をまとめました。プロジェクトの2年目では、この4つの提言の具現化に向けて積極的に取り組んでいきます。